金型の設計・製作事例

自動車向けウインカーの取っ手

自動車向けウインカーの取っ手
業界自動車
成形品種類内装部品
成形機トン数180t
成形品材質 PA6+GF30
成形品サイズ 135mm×40mm×30mm
金型材質 S-STAR焼入(HRC52)

既存の射出成形メーカー様から自動車部品の金型の設計・製作に関しましてご依頼をいただきました。ご依頼の金型には下記2つの課題が御座いました。
①鋼材がS-STAR(HRC54)と、ガラスファイバーを含む製品に使用されるため、耐摩耗性を求められるためかなり固い焼入れ材で型製作する必要がある。そのため、放電電極に高い加工精度が必要となっておりました。
②多数の連動したスライド構造が多くあるため、抜き差しするタイミングが非常に複雑。そのため構造・抜き差し順番に誤りがあると型が破損する可能性がありました。

耐摩耗性が求められる金型設計・製作の実績が豊富にあり、複雑構造の実績も多くある当社を選定いただきました。

 

当社は本金型の①金型に高硬度が求められている②多数のスライド機構が多いとの2つの課題に対して下記の提案で課題解決し、お客様に大変ご評価いただきました。
①の課題に関しましては、S-STARに適した加工方法の知見や多くの実績があるので、問題なく加工が可能でした。NC加工では1発加工のため、修正不可になってしまう懸念がありますが、当社は放電電極の技術力の高いオペレーターも多くおり、製作仕様図以外の調整ノウハウがある当社では硬度の高い金型に対しても精度の高い金型設計・製作を実現しております。
②の課題に関しましては、設計時にユーティリティを使用しない、連動したカラクリ構造の設計で型を開くタイミングの順番を決めることで、制御的なトラブルを無くし、破損を防止しています。
当サイトを運営する三恵金型工業株式会社は、入子点数が多い等の難度の高い金型設計製作にノウハウを豊富に持っております。金型設計製作で困難な課題をお持ちの皆様、お気軽に当社にご相談ください。