プラスチック金型の
修理・メンテナンス事例
電装部品向け金型の、ゲート増設によるウェルドの解消
金型トラブル | - |
成形トラブル | ウェルド |
業界 | 自動車 |
Before
自動車の電装部品メーカー様より、「電装部品を収納するカバーを成形する金型で、ウェルドが発生して困っています。解消する方法は無いでしょうか?」というご相談がありました。
ウェルド(ウェルドライン)とは、金型内で合流した溶融樹脂が線状の跡になってしまう成形不良の一つで、特に外観部品の場合は外観品質不良でNGとなってしまいます。
After
そこで「プラスチック金型 修理・メンテナンスナビ」では、ウェルド対策として、ゲート数の増設を提案しました。
ウェルドを解消する方法はいくつかあり、金型温度を上げる、樹脂温度を上げる、肉厚の差を減らす等の他にも、多点ゲートにする方法が有効です。ゲート数を増やすのに伴い、ランナーとゲート入子用のポケットも増設しました。なお、今回はゲート入子はお客様の方で製作されましたが、ご相談いただければ当社でも対応が可能です。
具体的には、
・コア側:ランナー加工、機械加工でポケットを加工、ポケット内のタップ(SKD61)を放電加工
・キャビ側:ランナー加工、エジェクタピン穴(SKD61)をワイヤ―カットで加工
という流れで行いました。
加工箇所を測定後、磨き・カエリ等を確認してお客様に納品いたしました。これによりウェルドが解消され、外観品質不良が無くなりました。
当サイトを運営する三恵金型工業株式会社は、プラスチック金型の改造・修正や修理・メンテナンス・洗浄を、年間360型以上お受けしております。そのため、ウェルドやバリ、ガス焼け、ショートショット等の成形不良や、カジリ・グイチ等の金型トラブル対策にも精通しております。
「金型トラブル・成形トラブルに困っており相談に乗ってほしい」「自社のキャパが無いので洗浄・メンテをお願いしたい」といったお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
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