用語集

グイチ

プラスチック金型におけるグイチとは、PL面(パーティングライン)や入れ子の境界線にできる段差のことで、金型トラブルの一つです。

グイチの原因は、経年劣化です。
基本的に、グイチのような金型トラブルが起こらないよう、金型設計・製作、及びトライの各工程において調整を行います。しかしショット数が増えてくると、摩耗・劣化により、PL面や入れ子、スライドコア、ストリッパーフレート等の金型の可動部において、微小な位置ズレが生じます。これが、グイチです。グイチは、成形不良を引き起こし、外観品質や機能性、離型性、金型寿命に大きな影響を及ぼします。

なお、金型設計においてはPL面をなるべくフラットな形状にすることが基本となりますが、そうなるとグイチが生じやすくなります。そのため、外観・機能性に関係する部位は避ける必要があります。

グイチの対策としては、グイチが発生しないように金型設計・製作を行うことを前提として、定期的なメンテナンス・清掃が重要になります。また、万が一グイチが生じてしまった場合は、オーバーホール・修理により解消が可能です。

「プラスチック金型 修理・メンテナンスナビ」を運営する三恵金型工業株式会社は、海外製・移管金型・図面無し金型・老朽金型・ホットランナー金型を含むプラスチック金型全般の洗浄・メンテナンス・修理を、360型/年行っております。

グイチやバリ、かじり、ガス焼けなどの金型トラブル・成形トラブルにお困りの際は、お気軽にご相談ください。

>>プラスチック金型の洗浄・クリーニング
>>プラスチック金型の修理・メンテナンス
>>プラスチック金型の改造・修正
>>問合せ・見積依頼はこちら

この記事の執筆者

  • この記事の執筆者
  • 野中啓志(設計課)

    私は兵庫の出身ですが、石川県で新婚生活を始めることになりグループ会社が石川にある、三恵金型工業への就職を決めました。設計に興味はありましたが、未経験。それでも採用し、ゼロから教えてくださった先輩方には感謝しています。設計は実際にやらなければ身につかないので、仕様書に基づく設計は入社直後からやっていました。現在は設計課に籍をおきながら、「多段式射出成形金型」の試作型製作にも関わっています。社運がかかった開発なので、自然と気合が入ります。