用語集

ショートショット

ショートショットとは、プラスチック射出成形の際に、射出されたプラスチックが満遍なく型内に充填されず、成形品の一部が未成形または欠陥を持った状態で成形されてしまう現象のことを指します。
これは、プラスチックが型内に均一に充填されていないために発生します。

ショートショットは、成形品の外観や機能性に問題を引き起こす可能性があります。外観的には、成形品の表面に凹凸が生じたり、成形品の欠けや歪みが生じたりする場合があります。
また、機能的には、ショートショットによって成形品の耐久性や強度が低下する可能性があります。

ショートショットを防止するためには、プラスチック材料や成形条件の選定、射出速度や圧力の調整、型締め力の確保など、成形プロセスの様々な要素に注意を払う必要があります。
また、型設計においては、充填性や冷却性の向上、気泡やガスの排出など、ショートショットの発生要因を解消するための対策を講じることが重要です。

この記事の執筆者

  • この記事の執筆者
  • 野中啓志(設計課)

    私は兵庫の出身ですが、石川県で新婚生活を始めることになりグループ会社が石川にある、三恵金型工業への就職を決めました。設計に興味はありましたが、未経験。それでも採用し、ゼロから教えてくださった先輩方には感謝しています。設計は実際にやらなければ身につかないので、仕様書に基づく設計は入社直後からやっていました。現在は設計課に籍をおきながら、「多段式射出成形金型」の試作型製作にも関わっています。社運がかかった開発なので、自然と気合が入ります。