用語集

ランナーレス金型

ランナーレス金型とは、射出成形において、製品成形時に発生する余分なプラスチックを受け取るためのランナー(流路)を持たない金型のことを指します。

一般的なプラスチック金型は、成形に必要な溶融樹脂を金型内部に流すために、ランナーと呼ばれる流路を金型内に設置する必要があります。しかし、ゲート方式にもよりますが、ランナー内に残留して固化した余分な樹脂が生じるため、後工程でこれを処理(いわゆるゲートカット)する必要があるほか、その分歩留まりが低下します。

しかしランナーレス金型は、バルブシステムを設置する必要があるためイニシャルコストは上がるものの、ランナーが出ないため歩留まりが向上し、材料費を低減することができるうえ、後工程のゲートカットも省略することができリードタイム短縮にもつながります。

なお、成形品形状や樹脂の種類によっては、ランナーレス金型が使えない場合があります。

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この記事の執筆者

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  • 野中啓志(設計課)

    私は兵庫の出身ですが、石川県で新婚生活を始めることになりグループ会社が石川にある、三恵金型工業への就職を決めました。設計に興味はありましたが、未経験。それでも採用し、ゼロから教えてくださった先輩方には感謝しています。設計は実際にやらなければ身につかないので、仕様書に基づく設計は入社直後からやっていました。現在は設計課に籍をおきながら、「多段式射出成形金型」の試作型製作にも関わっています。社運がかかった開発なので、自然と気合が入ります。