用語集

バリ

プラスチック成形品には、製造プロセスでバリと呼ばれる余分なプラスチックが発生することがあります。
これは、成型機の金型によってプラスチックが注入された後、不要な余分なプラスチックが金型の隙間から漏れ出すことで発生します。

バリが発生する原因は、①金型の加工不良、②注入圧力の不均一、③プラスチック材料の不均一という3つがあります。

バリを抑制するためには、
①金型の改良:金型の加工不良を改善することで、隙間からのプラスチック漏れを減らし、バリを抑えることができます。
②注入圧力の均一化:プラスチックを注入する際、注入圧力を均一にかけることで、バリを抑えることができます。
③プラスチック材料の適切な選定:プラスチック材料を適切に選定し、均一に流れるように調整することで、バリを抑えることができます。
④検査の実施:製造後、バリが発生していないか定期的に検査を行い、早期に対処することが重要です。
⑤成型条件の確認:プラスチック成型品の製造においては、成型条件(温度、圧力、時間など)を適切に設定することで、バリの発生を抑えることができます。成型条件を確認し、適宜調整することが必要です。
という5つの対策が考えられます。

この記事の執筆者

  • この記事の執筆者
  • 野中啓志(設計課)

    私は兵庫の出身ですが、石川県で新婚生活を始めることになりグループ会社が石川にある、三恵金型工業への就職を決めました。設計に興味はありましたが、未経験。それでも採用し、ゼロから教えてくださった先輩方には感謝しています。設計は実際にやらなければ身につかないので、仕様書に基づく設計は入社直後からやっていました。現在は設計課に籍をおきながら、「多段式射出成形金型」の試作型製作にも関わっています。社運がかかった開発なので、自然と気合が入ります。