用語集

射出成形(射出成型)

射出成形は、プラスチックの成形方法の一つであり、プラスチックを溶融させた状態で射出口から射出し、金型内に流し込んで成形する方法です。
射出成形には射出成形機と金型が必要であり、成形品の形状は金型の形状によって決まります。

射出成形のメリットは、高い生産効率や高い精度を持つことです。一度に大量の製品を生産できるため、大量生産に向いています。
また、金型の形状に応じて様々な形状の製品を作ることができ、高い精度で均一な製品を作ることができます。
また、成形に必要な材料がプラスチックだけであるため、金属加工に比べて比較的低コストで製造ができるという利点もあります。

一方で、射出成形のデメリットは、金型の製作コストが高いことや金型の設計や調整に時間がかかることが挙げられます。
また、成形に適したプラスチック材料が限られているため、材料の選定に注意が必要です。
また、射出成形では一度に成形することができる大きさや形状に制限があるため、大型の製品を作る場合には不向きです。
さらに、射出成形機の設備や操作に関する知識や技術が必要であり、初期投資が必要な場合もあります。

以上のように、射出成形は高い生産効率や精度を持ち、様々な形状の製品を作ることができる成形方法ですが、金型の製作コストが高いことや成形に適したプラスチック材料が限られるなどのデメリットもあります。

この記事の執筆者

  • この記事の執筆者
  • 野中啓志(設計課)

    私は兵庫の出身ですが、石川県で新婚生活を始めることになりグループ会社が石川にある、三恵金型工業への就職を決めました。設計に興味はありましたが、未経験。それでも採用し、ゼロから教えてくださった先輩方には感謝しています。設計は実際にやらなければ身につかないので、仕様書に基づく設計は入社直後からやっていました。現在は設計課に籍をおきながら、「多段式射出成形金型」の試作型製作にも関わっています。社運がかかった開発なので、自然と気合が入ります。