用語集

ホットランナー

ホットランナーは、プラスチック射出成形において、金型の中に熱された樹脂を流し込むための装置です。
従来の冷却管方式に比べて、樹脂の流れをよりスムーズにし、品質の向上や生産性の向上を図ることができます。

具体的には、射出成形機で溶融した樹脂をノズルから射出し、金型の中の射出口に入る前に加熱されたランナーを通り、成形部まで樹脂が流れるようにします。
このホットランナーは、電熱線やヒーターで加熱された筒状の構造物であり、射出口の周りに配されます。

ホットランナーは、従来の冷却管方式に比べて樹脂の冷却や凝固が起こりにくく、射出口周辺の加熱により樹脂の流れがより均等になるため、品質の向上や生産性の向上が期待できます。
また、ランナーに残る樹脂を減らすことができ、廃棄物の削減にもつながります。

ホットランナーは、大量生産や高品質の成形品を必要とする分野でよく利用されています。
ただし、設備投資費用が高く、メンテナンスも必要となるため、導入には慎重な検討が必要です。

この記事の執筆者

  • この記事の執筆者
  • 野中啓志(設計課)

    私は兵庫の出身ですが、石川県で新婚生活を始めることになりグループ会社が石川にある、三恵金型工業への就職を決めました。設計に興味はありましたが、未経験。それでも採用し、ゼロから教えてくださった先輩方には感謝しています。設計は実際にやらなければ身につかないので、仕様書に基づく設計は入社直後からやっていました。現在は設計課に籍をおきながら、「多段式射出成形金型」の試作型製作にも関わっています。社運がかかった開発なので、自然と気合が入ります。