用語集

熱処理金型

熱処理金型は、高硬度・高耐摩耗性を持つ金属材料で作られた金型に熱処理を行い、その硬度や耐摩耗性を向上させた金型のことです。

熱処理金型には、主に以下の2種類があります。

硬化処理金型
熱処理によって金型表面を硬化させ、耐摩耗性や耐蝕性を向上させます。
硬化処理金型には、真空炉硬化、ガス浸炭、イオンナイトライジングなどの方法があります。

精密温調金型
熱処理によって金型全体を加熱したり、冷却したりして、金型内の樹脂の流動性を改善し、品質を向上させます。
精密温調金型は、ホットランナーシステムを組み合わせたものが一般的です。

熱処理金型は、素材選定、加工方法、熱処理方法、表面処理など、非常に高度な技術を必要とします。
金型の寿命や製品品質に大きな影響を与えるため、金型設計・製造において非常に重要な要素となっています。

この記事の執筆者

  • この記事の執筆者
  • 野中啓志(設計課)

    私は兵庫の出身ですが、石川県で新婚生活を始めることになりグループ会社が石川にある、三恵金型工業への就職を決めました。設計に興味はありましたが、未経験。それでも採用し、ゼロから教えてくださった先輩方には感謝しています。設計は実際にやらなければ身につかないので、仕様書に基づく設計は入社直後からやっていました。現在は設計課に籍をおきながら、「多段式射出成形金型」の試作型製作にも関わっています。社運がかかった開発なので、自然と気合が入ります。